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SHERLOCKがすごい!とんでもホモだ!と生きるのが辛い感想文。
超ネタバレ注意。
シーズン2のエピソード1「ベルグレービアの醜聞」について、(3)のつづき。
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場面は変わり、シャーロックの畜生さが際立つ221Bクリスマスパーリィの時間だあああああああああああああ!
シャーロック、お集まりの皆さんのためにバイオリン演奏の余興を演じる、なんてハッピー・クリスマス!
ジョンの新恋人に対して「サンキュー、サラ」と元カノの名前。(サラは結局脈なしだったのね)
S「サラは医師、そのあとがにきびと鼻、退屈な教師の後は誰だっけ」
サラがダメだったらその間に2〜3人は候補もしくは彼女がいたのか、ジョンさすが精力的な男の子。
もしかして、人気ブロガーになってからモテ始めたかもしれない。
で、シャーロックのジョンの彼女もしくは彼女候補に対してこの扱いの酷さ、鼻とかにきびとか特徴でしか覚えてない女子もいる。(ジョンに対するあてつけもあるわな)
ところで、この一瞬しか出てこないジャネットさんは美人ね。
(ベネも彼女はきれいな女優だ、って珍しく褒めてた。)
そこへ過剰におめかししたモリーちゃんが現れてウンザリ顔のシャーロック、酷い、ハッピー・クリスマスどこいった。
M「クリスマスに乾杯を?」
H「下宿人が私に優しい年に唯一の日よ」
ジョンもいるクリスマスは初めてだろうけど、これまで少なくともハドソンさんにはクリスマスということで優しさを見せていたことがわかる。
けど、クリスマスのお戯れは形式的なもので、やっぱり正直どうでもいい。
S「ジョン、ブログのカウンターが1895のままだ」
J「それは悲劇だ!」
S「なぜこの写真を?」
J「ウケる」
クリスマスなのにブログのアクセス数が気になる、自分の写真も気になる。
S「嫁(レストレードの)は不倫してる」(ズバっと1ストライク)
マジカって顔のレストレード君、超かわいい。
M「ジョンはお姉さんのとこへ?シャーロックが文句…いえ話してた」
J「姉はやっと酒をやめた」
S「ウソだ」(ズバっと2ストライク)
J「shout up! シャーロック」
シャーロックいつの間にジョンの姉様にケチつけるように…。
わざわざクリスマスに、ジョンとアル中の姉様の関係修復がされてないことをバラす。
S「モリーは新しい彼氏が?今晩彼にプレゼントを?」
J「よせよ」
S「紙袋の一番上のプレゼント、あれだけ包装が丁寧だ、特別な人あて、無意識か作為か箱の色は口紅とおそろい、ともかく彼女は恋してる、物を贈るほど真剣にね、長年の片思いだな」
軍用犬ジョンが不穏な気配を察し始めてる、そうだよシャーロックとかいう災害がクリスマスに降りかかろうとしてる。
S「今晩会うことは装いから明白、貧相な胸と口をごまかす努力を…」
そのプレゼントはシャーロック宛て。(ズバっと三振毎度あり!!!!!!!シャーロックがアウト)
ほんと最低、殴ってやりたい瞬間、モリーちゃんがいたたまれなすぎて目を背けたくなる。
この場にいた誰もが殴ってやりたかったろうと思う。
好きな男の子のためにおめかしして努力した経験がある女の子なら、それを本人の目の前で本人に小馬鹿にされながら暴かれる絶望は想像に難くない。
基本的にはシャーロックに同調してる私もこのシーンばかりは「し●ばいいのに」と思います。
M「あなたはいつもひどいことを言う、いつもいつも…」
S「悪かった、許してくれ」
償いに「メリークリスマス、モリー」でほっぺにちゅうとかクズすぎる。
それで許される問題じゃあない!!!!!!
(だけどそれでもシャーロックが好きなモリーちゃんもマジだめんず好き)
からの、アイリーン様からのテキストメール、セクシーな「Ahaaaan」。
J「57回」
S「何」
J「メールは57通目」
S「数えてたとは」
ほんとだよジョン、ハッピー・クリスマスに戦慄の嫉妬深さをアッピール。
シャーロックの畜生さで場の雰囲気が極悪になったところに、アイリーン様のラブコールとジョンの嫉妬深さで一気にモリーの悲恋がどうでもよくなる場面転換がすごい、ごめんねモリーちゃん。
アイリーン様からのクリスマスプレゼントをGETして自室に行くシャーロック。
J「返信を?」
ジョン、“あの女”からのメールが気になってしょうがない。
プレゼントの中身は、まさかのアイリーン様のお守りであるスマホ、彼女の死を察するシャーロック。
検死のためにSt.バーソロミュー病院へ、おにいたまが手配してそれらしい遺体をここへ運んでもらう。
M「彼女だな」
S「彼女だ」
遺体安置所を出たところで、シャーロックにタバコを勧めるおにいたま。
傷心のシャーロックを気遣う愛情の深さが描かれるシーン。
(3サイズを見抜ける程なのに、偽物の体を偽物とわからなかったのはちょっとどうかなと思うけど。)
M「なぜ死んだとわかった」
S「命がかかった大切なものを手放したから」
S「あれを見ろ、身内で思い合っている、僕らにはなにか問題が?」
M「あらゆる命は終わり、あらゆる心は傷つく、思いやりは有益ではない」
マイクロフトおにいたまはこんなことを言いのけるけど、本心は違う。
S3にもなるとかわいい弟を守りたい一心の深すぎる兄弟愛が炸裂。
ジョンの結婚で孤独に逆戻りする弟を案じ、ヤク中になればマジ注意しに来るし、危険な任務やマグヌッセンには関わらせまいと全力のパワープレイ。
シャーロックを誰よりも理解している弟者以上にキレ者の兄だからこその深い愛情に触れると、途端にこのゲイ兄弟がまとめて愛しくなるね…。
シャーロックが立ち去ると、速攻ジョンに電話。
M「帰った、見つかったか?」
J「何も、タバコは?」
M「吸った」
J「まずいな、いつも薬を隠す場所には何も、今晩が危ない?」
M「弟の行動は読めない、今晩は見張ってくれ」
J「予定が…」
おそらくアイリーンのスマホについての話。
喫煙を気にかけてるから、ジョンはシャーロックの精神状態を案じてる。
“薬”を隠す場所をちゃんと把握してるの、嫁だなぁ。
弟がこのままでは何をするかわからないと心配する兄と、失恋のダメージを案じるジョン。
二人とも、シャーロックが大好きなんだ。
シャーロックが大好きな異常者達は、常日頃シャーロックを放ってはいられないことがよくわかる。
当初、おにいたまはシャーロックを見張るためにジョンに金銭で情報提供を持ちかけた。(当時は拒否)
それが今じゃどうだ、シャーロックに何かあるとコソコソ連絡を取り合うまでになっている、同じ穴のムジナ達!
そしてジョン、せっかくのクリスマスの夜に彼女との予定を断るハメに。
J「申し訳ない」
ジャネット「評判と違ってあなたはいい彼氏だわ」
J「自分でもそう思ってた」
ジャネット「シャーロックにとってね」(笑うとこです)
J「ジャネット、頼むよ…」
ジャネット「本当にそうだわ、彼のためならなんでもする、あんな無礼な人なのに」
J「君のためにもなんでもする」
ジャネット「彼と張り合う気はない」
J「君の犬を散歩させるよ」(そういうんじゃないだろ)
ジャネット「犬飼ってない」
J「前の彼女と間違えた」(最低)
ジャネット「ジーザス!」
見事にフラれる、残当。
公式が痛快なまでにジョンが何よりもシャーロック最優先だとここで説いてくれてる、公式の堅実な仕事っぷりにスタンディングオベーションしたい。
ジャネットはこのクリスマスに、シャーロックという災いをいやというほど目の当たりにしたばかり。
(被害者の会:レストレード君、ジョン、モリーちゃん。)
それでもなお、ジョンは彼女である自分よりシャーロックを優先しようとするんだから、理解ができなくて当然だよね。
ジョン、あまりにも嫁であることに気づいて。
翌朝、ご飯も食べずにアイリーンのテーマをバイオリンで作曲してるシャーロック。
ガウンは青、S1でよく着てたやつかな。
J「何を考えてる?」
S「ブログのカウンターは1895のまま」
J「不具合で動かない」
S「ハッキングによるメッセージかも」
アイリーン様のスマホのロックを解こうとし始めるシャーロック。
J「これまで彼に誰かいたことは?彼女でも彼氏でも」
H「わからない」
J「なぜ謎なんだ」
H「シャーロックの頭のなかがわかる人なんていない」
シャーロックが失恋したと思い、ハドソンさんにこれまでの遍歴を聞いてみるジョン。
バッキンガムで「童貞」って聞いたばかりなのにな!
(↑こういうの、おにいたまに聞いたほうが確実だよな。)
ジョンは改めて、シャーロックについてまだまだ知らないことだらけなんだと気付かされただろう。
そして、初めての女性絡みの件と失恋疑惑に戸惑い、どうするのが最善なんだろうと気を揉んでいる。
出掛けにあっさり221Bの目の前で拉致られるジョン、ジョンの拉致られ回数は異常。
なんだっていつもマイクロフトはこんな面倒なことるすんだ!って連れてかれた発電所で、なんと待っていたのはアイリーン様だった、ドン!(ジョン(左)に対し右腕Pが超絶内角ギリッギリストライク放る的な)
J「彼は悲しい曲を作ってる、食事もせず、ほとんど話しもしない、テレビに文句言うだけ、失恋に思えるけどシャーロックのことだ、いつもどおりかも…」
I「こんにちはワトソン先生」
J「彼に言えよ」(嗚呼…)「なぜ僕に会う」
I「早まったことをした、シャーロックに預けたものを取り戻す手伝いを」
J「NO」「生きていると彼に言え」
I「無理よ」
J「だったら僕が言う、力は貸さない」
I「何と言えば?」
J「いつもメールでは何と言ってるんだ!?」(超激おこ)
I「普通のコト」
J「状況は普通じゃない」
I「おはよう、素敵な帽子ね、夕食を、ディナーはどう」
J「シャーロック・ホームズとイチャついてたのか」(超イラおこ)
I「一方的に、答えはない」
J「彼は全てに答える、自分でオチをつける、決定的一言を言いたがるんだ」
I「私は特別?」
J「さあね、たぶん」
I「嫉妬を?」
J「カップルじゃない」
I「カップルよ」
J「…」
I「書いたわ、私は生きてる、夕食を」
J「シャーロックはどうか知らないが、これだけ言っとく、僕はゲイじゃない」
I「私はゲイよ…でも私達は彼に…」
送信ポチ → 向こうで…Ahhhhn! シャーロックいたー!!
って、マナーモードにしとけよォ!!!!!!
I「私なら追わないでおくけど…」
このシーン、すごく好き。
シャーロックを心配するジョンが、シャーロックを弄んでいると怒りと嫉妬を爆発させるの。
アイリーン様にあなた達はカップルねと指摘され、私達は彼に惚れてるというようなことを匂わされた挙句、シャーロックに全部聞かれちゃってた、っていう最高のオチ。
コメンタリーで、アイリーンことララ様がさらっと「シャーロックとジョンは一心同体ね」っておっしゃるんだけど、この「一心同体」ってwordが的確すぎてひいた。
その言葉を知ってたのに、ここまでSHERLOCKを見ていて「一心同体wwww」なんて認識したことなかったけど、公式からまさかのピンズドな単語を投下されて戦慄、戦慄。
共依存酷くて、お互いがいないと正常に機能せず、ガッチリ噛み合いすぎてるカップルだと、“そういう目で見てるから余計そう見えちゃう”だけであって、まーでも落ち着けただの仲良し探偵物語だ、と自制してたのに。
なのに、公式に「一心同体ね」って言われたら敵わないよ、一寸の狂いなくそういうことじゃん、ほも。
221Bに複雑な放心顔で帰ってくるシャーロック、ハドソンさんに異変があったことに気づき悪魔の顔に。
ハドソンさんは聖域だから、聖母だから、絶対に侵犯してはいけない。
CIAの人質になっているハドソンさん、多少なりとも酷い目に合わされたようでシャーロックおこ、残当。
悪漢の目にスプレーを吹きかけて頭突きした後、スプレーをくるっと回したの、カッコつけたいベネたそ、1エピ中に2度もくるくる芸見せちゃう。
最終的にはCIAを窓から投げ落とすので相当キレてる、ハドソンさんを傷つけた罪は重い。
一段落してハドソンさんの部屋に戻ってくるシャーロック、我が物顔で冷蔵庫を開けてタルト食ってる。
食欲が戻ったね!というのはさておき、ジョンが想像してる以上にシャーロックはハドソンさんを“認めてる”。
例のスマホを泣き真似してる間にこっそり抜き取っておいたわ、というハドソンさんとかいう猛者、マジでできる子、まさにゴッド・マザー。
S「意気地なしめ」
J「僕が!?」
S「彼女がベーカー街を去れば国は滅びる」
まだハドソンさんについて明かされていない秘密はたくさんありそうで、このセリフは意味深。
とりあえずS3までに麻薬とのつながりとセクシーダンサーであることは明白になる。
J「彼女は生きてた、感想は?」
S「ハッピーニューイヤー」
J「また会うと思う?」
シャーロックからアイリーン様へ初めて「ハッピーニューイヤー」のテキストメール。
シャーロックは、自分を文字通り打ち負かした女にモーションをかけられ続けた挙句、その無事がわかるとつい自らメッセージを送ってしまった、のだ。
ただ特別なのではなく、別の意味で特別な気持ちが見えてしまった瞬間。
ここで述べたシーンでは、
・クリスマスでもシャーロックの人災は変わらないどころか満を持して強力になり被害は甚大、畜生ギフトを振りまく
・アイリーン様が死んで人生初の失恋を味わう、死んで初めてその気持ちをハッキリ自覚したかもしんない
・ジョンはシャーロックのボーイフレンドシャーロックのためなら何でもする、という天の声
・シャーロックを心底心配するジョン、やっぱり尾行されてた
・ハドソンさんマジできる子
・ついに自らアイリーン様にメールを送るシャーロック、恋心がが明確に
がポイントかなと思います。
あまりジョンがフィーチャーされないシリーズだけど、純粋にシャーロックを案じつつ嫉妬も抑えられないジョンの健気な姿もちゃんと愛でましょう。
長くなったので続きはまた別エントリで。
One thought on “SHERLOCK S2E1 ベルグレービアの醜聞(4)”