SHERLOCK S2E1 ベルグレービアの醜聞(3)

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SHERLOCKがすごい!とんでもホモだ!と生きるのが辛い感想文。
超ネタバレ注意。
シーズン2のエピソード1「ベルグレービアの醜聞」について、(2)のつづき。
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いざ、シャーロックがやってくると気合を入れて身支度にとりかかるアイリーン様。
シャーロックもシャーロックで、「戦いに行く、武装が必要だ」とクローゼットをひっくり返す、なんで消防服持ってるのか。
シャーロックが戦いに行く、と服を悩むことなんておそらくレアケース。
相手が一筋縄じゃいかないやりづらい相手だと察してか、もしくは「女性」だから身構えざるを得ないのか。
交互にそれぞれがこの服じゃない、違うと悩む描写。
この後も行動がリンクして、二人の“特別な縁”を印象づける。

J「結局同じ服だ」
S「彩りを加える」

マフラー(ストール?)を抜き取る仕草だけでもカッコいいなチクショウ!(ただし童貞)

S「顔を殴れ」
J「殴る?」
S「そうだ、殴れ、聞こえなかったのか」(酷い)
J「確かにいつも殴りたくなるけど…」
S「Oh,for God’s sakes(まったく!)」

ジョンに右フックボコー!!
激昂するジョン、シャーロックを殴り返した挙句タックル、さらに後ろから首絞め。
ご主人はジョンの扱いをよくわかってる

S「もう十分だ!」
J「僕は元兵士だ、人を殺したこともある!」(自慢にならねーぞ)
S「軍医だろ」
J「キレた時はあった」

って何イチャついてんですかね…いいぞもっとやれください。
人を殺したこともある!ってさらっとすごい告白だな!
そうだね、シャーロックを守るために銃ぶっ放したね^^^^^^^^
勇敢で血の気の多い兵士だ、シャーロックよりよっぽど危ねぇ。

顔に傷をつけたシャーロック、襲われたので助けてとジョンを伴ってアイリーンの家へ潜り込む。

I「災難でしたね、まだお名前を聞いてないとか」

と現れたアイリーン様は全裸、素っ裸。
さすがに想定外だったシャーロック、動揺して言葉を失う。
負けたね、これは負けた、専門外と言えど童貞にいきなり生のマッパは刺激が強いわ。

I「驚いた時は偽名を思い出すのが大変ね、これで、二人とも素の姿。シャーロック・ホームズさん。」

悠然とシャーロックの目の前に立ち、牧師の襟のカラーを抜き取るアイリーン様、ウワテ

S「アドラーさんですね」
I「頬骨が高いわね、叩いたら手が切れそう、試してみる?」
J「これで手当を…忘れ物が」

そこへ救急箱を持ってきたジョン、こちらも超動揺、シンプルに男の子だからだねフフッ。

I「座って、よければお茶を持ってこさせるわ」
S「宮殿で飲んだ」
I「知ってる」

アイリーンのペースに飲まれまいとシャーロックは素に。
彼女をいつものように観察をするけれど、一切何も読み取れない。
(思わずジョンを見るけどいつものように読み解ける。おお、今夜デートだってよ!)
彼女がとても賢く狡猾で手に負い難いのはもちろん、シャーロックの女性データベースの中では規格外すぎて、彼女が“特別”な理由の一つだ。
普段からシャーロックが女性も“専門”にしていたら、多少は違ったかもしれないけど。

I「偽装の難しい点をご存知?必ず自分を投影してしまう」
S「僕はケガした牧師?」
I「傷ついた妄信的な人、至高の力を信じてる。」(不快な顔のシャーロック)
I「愛ある者が殴った、きっと私でも鼻と歯は避けて殴るわ」(ジョンをチラ見
J「ハハッ、何か着てほしい、何でも…ナプキンとか」(ナプキンて)
I「居心地が悪い?」(そらそうよ)
S「目のやり場に困ってる」(自分のコートを差し出す)
I「見るべきものは見てるわ、あなたはどう?」
S「裸を見るなら彼のPCで
J「返せよ」
S「あれは没収

ご主人様ひどいな!ジョンのPC借りといて没収とはどういう嫌がらせ。
しかもジョンのブックマークや検索履歴や閲覧履歴確認してるんだな、ほんとヤな同居人だな…ただの家庭内ストーカーだよ。。
何でもお見通しの変態と賢すぎる全裸の女性の前で、ただただ居心地が悪いジョン。
さらにはエロサイト巡りをバラされて、1エピソードぶりにかわいそうなジョン!(「かわいそうなゾウ」みたい。)

写真は返さない、それよりもハイカーの死因を教えてとお話したいアイリーン様。
写真がこの部屋にあると確認できたシャーロックは、ジョンを打ち合わせ通り追い出す。

S「賢い君と時間つぶしを」

シャーロックが他人を賢いと褒める、なかなかない、それだけアイリーンは特別だと認識してる。
そして川辺でハイカーが死んだ事件の謎解きを解説。

S「これから何が起こる?」
I「ハイカーが死ぬ」
S「それは結果だ、事象は?」
I「わからないわ」
S「考える努力を」
I「なぜ」
S「自他共認める特別な女だろ、(僕を)退屈させるな、考えろ、それがセクシーだ

素敵なセリフだ。
退屈な人間はセクシーじゃない、考えることがセクシー、考えるためのネタ、考えるための謎に満ちたライフがセクシー。
ところでシャーロックはジョンがいたところで事件がないと退屈で暴れだすから、ジョンの存在はセクシーではない。ただしいないと廃人化するので、刺激以前に空気みたいなものだね。(S3-3)

S「音は重要だ、全てを教えてくれる、例えば…」
S「警報が鳴ると母親は子供を見る、一番大切なものだから」

部屋の外で火を起こすジョン、火災報知機が鳴り、アイリーンの目線で写真のありかが判明。
そこへ殺し屋風情が襲来。
隠し金庫のパスワードはもう教えてある、とアイリーン。
部屋に暴漢が押し入り、シャーロックに金庫を開けろと言う。
知らないと言うシャーロック、暴漢その1はその2に対して「Dr.ワトソンを撃て」と言う。
アイリーンはパスを知ってる張本人で殺してられないから、この場合人質になるのはジョンしかいない

って、また人質になってるジョン!!
そら「What’s!?」て言うわ。
シャーロックもまさかの展開に「よせ!」って言うわ。(アイリーンで脅されるより“効く”
そんでパスコード(アイリーンの3サイズ)を一発で解くシャーロック、すげえな!見るとこちゃんと見てる。
S3-3でジョンが3kg幸せ太りしたことも、S1-3でモリーが1.5kg幸せ太りしたことも見抜けるくらいだから造作ないのか?いやでも気持ち悪いな!(一応褒めてる)

S「“バチカンのカメオ”

戦闘準備キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
バチカンのカメオはシャーロックとジョンの秘密の合言葉、戦闘準備だ。(S3-2にも登場)
金庫を開けると仕込んだ拳銃が外に向けて発砲。
シャーロックはしゃがんで避けると暴漢の銃を奪い殴りつけてKO、の流れで銃をくるりと回して銃身からグリップへと持ち直すの超かっこいい!(ただし童貞)

コメンタリーで語られていたけど、このシーン、ベネは自分でも随分気に入ってるよう。
コメンタリー中、自ら進んで話題を振ったり話し出したりせずほぼ空気なのに、このシーンに関しては見てよ、見てよってウキウキ
(S1とS2のコメンタリーの中で、ベネが熱心に喋るのは、こことシャーロックの役作りに関しての2点くらい。)
「こんなこともできるんだよって見せたかった、将来孫ができたら見せたいね」って自画自賛していた。
その前にまず配偶者探しをだね、マーティンにベタベタしてる場合でなくね…!

アイリーンのスマホを入手し「これで爵位がもらえる」と言った後のシャーロック、舌を口の中で一周ぐるっとするの新しい。
ジョン、舌技に期待が持てるぞ!
スマホには“ I AM ●●●● LOCKED ”の表示、ロックがかかってる。

I「売らないわ、その携帯は私の命よ、死んでも渡さない、お守りよ」
(略)
S「落ち着いてるな、君の罠で人が死んだ」
I「自己防衛しただけ」

シャーロックに注射を打ち込むアイリーン様、さすがSMの女王ぬかりなし。
ビンタを1発、鞭で3発シャーロックをしばいてスマホを回収。
ベネはララ様に思いっきり鞭打っていいよって言ったおかげで、マジで鞭打たれて本当に痛かったそうな。(フフッ)
アイリーンもララ様も容赦ねぇ。

I「写真は安全だとお嬢ちゃんに伝えて、脅迫には使わない、私の保険よ」
I「覚えておいてね、あなたを打ち負かした女を」

そこに戻ってくるジョン、ご主人様間抜けだぞ!
ハイカーの死因回想の夢。ここは、コートを返しにシャーロックの部屋に潜り込んだアイリーン様が、枕元で推理内容を語ってるんだろう。
アイリーンは「(3サイズが)ひと目でわかったなんて、やっぱりセクシー」と言う。
金庫のロックを一発で暴いたことから、アイリーンはシャーロックに惹かれ始める。
(まだ自覚してないかもだけど)
川辺でシャーロックが気を失うシーンは、後ろからベッドを持ち上げたノンCGのアナログで斬新な手法の演出、メイキングを見るのも楽しいね。(沼)

目がさめたシャーロック、開口一番

「ジョン!」

って、ジョンて!そうだね、僕のかわいいジョンどこー!?(このS2-1は出番少ないもんね)
二言目にも「ジョン!」、超呼んでる、まだ薬が効いててもんどり打ってベッドから転がり落ちる。
様子を見にきたジョン、「あゆおけい?」ってさすが軍医、落ち着いてる。
医者でもなきゃもっとハラハラ心配するわ。

S「彼女は?あの女」
J「消えたよ、ここには…」

陸に打ち上げられた魚みたくバタバタしてるご主人、間抜けよ。
ジョン、落ち着いてご主人をベッドに放る。

J「朝にはよくなる、眠って」
S「もちろんよくなる、今も元気だ」
J「必要なら呼んでくれ」
S「なんで呼ぶ
J「No reason at all.(いつも呼びつける)」

hogeeeeeeeeeeeeeeeジョンのこのかいがいしさよ!
医者だから冷静なの、でもこの優しさは、面倒見のよさはまさに嫁、献身的な妻、この静かな内助の功あってこそのお探偵様!

「なんで呼ぶ」って、ジョン的にはいつもいつもご主人都合で呼びつけて振り回してるのに、シャーロックとしては呼んでるっていう自覚や認識すらない!(呼んでるんだけど)
ペンの件しかり、胸のスマホ取れしかり、昨日の夜話しただろ、しかり。
ジョンヘの命令は命令ですらない、そこにいることが自然、意のままに動くのが当たり前
ジョンもジョンで基本的にはそれに応えちゃうから、もはや奴隷よりもナチュラルに意のまま、なんてこった!

ジョンはシャーロックと共に味わうスリルから逃れられない、麻薬依存と同じだ。
ジョンがシャーロックに依存しなくなれば、僅かでも愛情をなくしてしまえば、こんな関係成り立たない。
夫婦ならDV主張して別れることだってできる。(旦那が離さなそうだけど)
けど、しない、ジョンにとってもシャーロックの側で世話を焼くことがごく当たり前になってしまったから。
役立たずと罵倒されてもなお依存し、身辺のアレコレのほとんどを依存される。
シャーロックの要求は面倒だし時に横暴だし一切ジョンの都合を無視してるけど、それさえも心地いい最高のバランスが醸成されてしまってる。
(ジョンはMだから負荷やストレスが多少あったほうが気持ちいいのがまたジャストフィットで…。)

翌朝、221Bの朝食タイムにマイクロフトおにいたまが訪問。
シャーロックは新聞チェックをしているけど、よく見ると珍しく食事が出されている!
これまでジョンのお食事タイムにシャーロックが一緒にテーブルについている描写は幾度かあったけど、食事を共にするのは初めてだよ!(特に口につけてないけど)
ところでシャーロック、また新しいガウン仕込んでる?
今回は黒っぽい赤、葡萄色とかガーネットに見えるけど、冒頭で着てた赤と同じ?

S「写真は安全だ」
M「逃走中の危ない女の手に」
S「脅迫の意図はない、彼女はただ…お守りが必要なんだ、狙撃犯の捜査は中止?」
M「写真が戻らない事実に“縛られて”何もできない」
S「彼女の業界用語だな、あの携帯は彼女の切り札だ、もう追うな、王族のように扱ってやれ」
J「彼女は王族に乱暴だけど」(余計なことを言わなくていいぞワン公☆)

とそこへアイリーンからメール着弾、セクシーな喘ぎの着信音が。
おにいたまだけでなく初耳のジョンもびっくり。
ところでこのSHERLOCKの世界ではスマホのマナーモードって機能はないのかしら…。

J「今のなに」
S「メール」
J「音が」
S「ほかの追跡者の存在を知ってたな?CIAの殺し屋だろう」(マイクロフトに)
J「ひどいね」
ハドソンさん「酷いわね、弟を危ない目にあわせるなんて、家族は大切にするべきよ」

M「うっさい黙ってハドソンさん」
S&J「マイクロフト!」(怒怒怒怒怒怒怒怒怒)

怒るホームズ夫妻、もといシャーロックとジョン。
ジョンまでもがおにいたまに噛み付いてるのがいい。
ところでジョン、いつの間にマイクロフトおにいたまにこんなにラフな対応をするようになったのか?
S1-3で、シャーロックの指示でおにいたまのオフィスに出向いた際は一応フォーマルな格好でかしこまっていて、まだ距離があったのに。

話は戻り、ハドソンさんは聖域だ、二人の母代行だ(聖母だ)、敬うべき対象だ、shut upなんて言わせておけない。
(もっと言うと天の声の代弁者だしね、boys!!! 夫婦喧嘩はやめなさい!!!
年齢いってるのもあるけど、実の母親を除けば、シャーロックの女性というハードル関係なく心を開ける数少ない特別な存在だし。

J「あの音は?」
S「メールの着信音だ」
J「前は違ってた」
S「誰かが携帯をいじり、冗談で着信音を変えたんだ」
J「じゃ、着信のたびに」
S「そのようだ」
J「携帯はコートの中にあったのに、誰が?」
S「推理は任せる」
J「僕はバカじゃない」

ジョン、嫉妬のターーーーーーーーーーーン!!!!
ご主人もご主人で、新聞で顔を隠してないで普通に回答すればいいのに、そういう意味ありげな素振りをするからジョンが色々考えはじめちゃう。
シャーロックはもしかして、あの女に気がある?って。

 

ここで書いたシーンでの注目ポイントは、
・どっちかっていうと、アイリーン様のほうが先にシャーロックに惹かれ始めた、っぽい
・ジョンがマイクロフトおにいたまと急に心的距離を縮めている
・ハドソンさんがとても重要な存在である
・ジョンがJEALOUS DOGになり始める

なんかです。

長くなったので、続きは別エントリで。

2 thoughts on “SHERLOCK S2E1 ベルグレービアの醜聞(3)

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