SHERLOCK S1E1 ピンク色の研究 (3)

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SHERLOCKがすごい!とんでもホモだ!と生きるのが辛い感想文。
超ネタバレ注意。
シーズン1のエピソード1「ピンク色の研究」について、(2)のつづき。
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舞台はノーサンバランド通り22が見える飲食店で犯人を待ちぶせ。
店主のアンジェロはシャーロックがかつて容疑を晴らしたことがあり、捜査にいつも協力してくれている(らしい)。
「何でもタダにするよ、【デート相手】にも」
と、ハドソンさんにしろなぜかシャーロックを取り巻く人間は探偵様をゲイだと思い込んでるフシがある。
おそらく、彼がこれまで特定または不特定の女性と行動を共にしてないからだろう。
さらにシャーロックが周りにゲイ視されても否定しないのが誤解に拍車をかける。
ジョンはノンケだから、
「デートじゃない」
ってハッキリ否定する、おいおい勘弁してくれ顔がめんこい。
意に介さず、
「キャンドルでムードを」
と余計な気を使う店主もハドソンさん同様ジョンの話聞いちゃいない。
律儀に「デートじゃない!」と否定するジョン健気かわいい。
そして持ってこられるキャンドル、ジョンは孤立無援だ、周りから固められている、素晴らしい!

「普通の人間に宿敵なんかいないよ、友達、好きな人、嫌いな人、恋人(がいるんだ)」
「それが退屈だ」
初めてジョンが普通の人を説くターン。
なんであれ、シャーロックには“普通の人”であることは退屈らしい。
流れで、ジョンとしては特に他意もなく異性関係の話を振る。
「彼女いんの?」
「いない、僕の専門外」
頷きつつ二度見するジョン、「やっぱりゲイか」と思っただろう。
「そう、彼氏でも気にしないよ」
「わかってる」
「彼氏は?」
「いない」(即答)
「いないのか、僕と同じで独りか」(余計なことを)
ここでシャーロックの頭が過剰に回転して誤解しちゃう。
「ジョン、僕は仕事と結婚してる、誘ってくれて光栄だが…」(AKN)
「そういう意味じゃない(必死)、なんであれ気にしないってことだ」
「そうか、ありがとう」
だから、ジョンは「気にしない」って言ってじゃんかもう!
なんでノンケの僕が誘ってるなんて誤解されてんだっつーのと焦っただろう。
(これまでさんざんゲイじゃないと都度訂正してきているのに!)
ここのポイントは2つ。
1つはジョンが「なにはともあれ気にしない」こと。
これは、相棒として気楽でいい。
いちいちそういった類のことを気にされたり詮索されるのは嫌だ、というか、シャーロックにとっては全く無意味なことだろう。
2つ目は、シャーロック曰く「仕事と結婚してる」、これ。
仕事が大好き!事件はゲームで、この上ない、何物にも代えがたい遊びであり快楽だ。
ゆくゆくそんな「仕事」で、なくてはならない存在になりゆくジョン…事実婚だね(ニッコリ

そして怪しいタクシーが現れ追跡を開始するシャーロック、軽く車に跳ねられてるけど身軽にかわすの(ゾクゾク
タクシーを先回りしてやろうと頭のなかで地図をたどるのセクシー、ロンドン地図は完璧なのね。
でまたタクシーの前に飛び出して跳ねられかけるの(ゾクゾク
レストレード君からすった警察手帳のくだりといい、この追いかけっこといい、ジョンはすっかり楽しくなってしまい笑っちゃう。
ジョンも、心底楽しんでいる。(大事なことなので2回ry)
「まだ走れる?」
「もちろん」
ご主人様のちょっとした気遣い、好き。
なんせ愛犬はほんの数分前まで杖なしでは歩けなかったのに、あろうことか街中を走り回れるくらい回復したんだから!
(まだジョンは杖を忘れたことに気づいてない)

221Bに戻る二人。
「笑えるよ、こんなバカは初めてやった」とジョン。
「戦争へ行ったろ」
ここで二人で少年みたく笑うの、とても幸せで穏やかな時間。
二人で楽しかったねって共有してるの、もはや説明もいらないフレンズ。(カップル)
「なぜ店に行った?」
「時間つぶしとあることを確かめに」
「何を?」
「君だ、ハドソンさん!ワトソンが入居を決めた」(オッ、強引ゥー!)
「誰が決めた?」
「外の男だ」
とニヤリとするご主人様。
外にはアンジェロ(さっきの店の店員)が、シャーロックに頼まれてジョンが忘れた杖を持ってきてる。
なんと、ジョンは戦場に杖も使わずに飛び出せていたのだ!
何この憎い演出、獲物を捕獲するときはぬかりなく周到ね、おにいたまと同じね!
ここで今宵3度目のチェックメイト、ジョンは自分といるべきだと確信した瞬間。
ジョンは、シャーロックと戦場に飛び出すことによって脚が治ってしまった!すごい!ご主人様サイコーでーす!

SHERLOCKの強烈な沼はここにある。
出会いから別れ、再会、そしてジョン結婚後も、お互いにズブズブの共依存関係にあるのが毒、強烈な毒、ホモ。
ジョンはシャーロックによって退屈な毎日から脱し、精神疾患と体の障害まで治ってしまう。
(しかも一晩で!効果てきめん!)
シャーロックもシャーロックでジョン“だけ”を特別に信頼する。
自分の懐に置くという行為で明白だけど、ジョンは自分を信じ、懐き、そして求めていた賞賛や肯定をナチュラルにくれる。
無意識でお互いに一番必要なものを与え合う、ジャストフィットな相互依存。
いちいちそんな認識はしてないし、確認もしないけど、お互いにお互いがいるのが当たり前になってしまうからその毒性の強さたるや…。
(ゲイカップルではないですよという建前なんてしょせん建前)
ガイ・リッチーのシャーロック・ホームズも大概ホモホモしいなと美味しく観てるけど、SHERLOCKとの大きな違いはジョンが自立しているか否かだ。
もちろんガイ版のワトソンもホームズ大好き(無自覚なダメ男好き)だけど、ホームズのお陰で救われる設定じゃない。
SHERLOCKは、お互いの存在が救いになってしまったことで抜き差しならないド級のプラトニックになっちゃってて辛い。
ズブズブのプラトニックは、キャッキャウフフで猿みたいな肉体関係があるよりタチが悪い。
視線、会話の間、阿吽の呼吸、特別な言い回し、時折こぼれてしまう親愛がにじむ単語…端々に匂うソレにいちいち悶絶して辛い。
数日間ご飯がまともに喉を通らないくらい萌え転がってた時期もある。(病気)
とにかく、このグレートブリテン王国が国の威信をかけ、国営(BBC)が全力で作るホームズ同人ドラマがすごい、すごいホモで税金収めたい…。

さて、部屋に戻ると、なぜかヤードの連中が家宅捜索。
レストレード君は薬物の押収だと言う、誰だそれタレ込んだの…。
元気になったジョン、
「彼が薬物なんてありえない!1日中捜しても出るもんか」
って噛み付く、すっかり忠犬、健気、涙出る。
おま、シャロと1日も一緒に過ごしてないのにどうしてそこまで言い切れるか。
「黙ってろ」と釘を刺すシャーロック、おそらく過去に使用経験があったろうけど現在はクリーンで大した問題じゃない。
(原作のホームズもコカイン使ってるしね)

話はとんで、
「頭が空っぽだと気楽だな、Rachelは名前ではない」
とそこにいる全員をあざ笑うクズ探偵様、すげえ嫌なやつだ!でもステキ、跪きたい。
アンダーソンに対して「頭の悪い人間は黙ってろ」って超辛辣、でもわかる、わかるその苛立ち。

シャーロックに置いてけぼりくらってそわそわしてたジョンだけど、スマホのGPS機能が復旧してシャーロックの居場所がわかると飛び出していく。
忠犬は、ソルジャーの勘で「危険がある、行かねばならぬ」と察してる、なんという愛らしさかな。

さて、犯人とゲーム問答中のシャーロック。
「つらさは人を無気力にする、人を突き動かすのは愛だ」
なかなか、なかなかよいセリフじゃないですか。
後に、モリアーティとの対決で、ジョン(とレストレード君とハドソンさん)を守るため、自殺をはかって2年姿をくらましたことを思うと味わい深い。
(あくまでもパフォーマンスで死なないあたり狡猾、だけどジョン残して死んでられないしな!)
S3-E1でチップスを放り出し、誘拐されたジョンを救いに火に飛び込んでいくのも愛ゆえだ。
行きたくもないジョンの結婚式のため、スピーチに頭をひねり、二人のためにワルツの作曲までしちゃうのは愛ゆえだ、ああご主人様もズブズブにジョンを愛してしまう…。(ごく近未来に)
さらにはS3-3には、ジョンを、自らの命と引き換えに自らの手を汚してまでも守り抜く……死ぬのは回避できたけど。(頭抱えたマジ)

「殺人を愛する人間はあんた以外にもいる。あんたを超えた、人間以上の存在が」
と連続殺人犯に自分のファンという極悪の存在を仄めかされて嫌悪感を表すシャーロック、右頬がひくひくする演技が素晴らしい。
さっさと立ち去ればいいものを、煽られて自分の賢さを証明するために命をかけたゲームに挑むシャーロック is mad。
いくら探偵様に感情移入しまくれててもこればっかはナイわー、本当天才とキ●ガイは紙一重だわー。
ここでドラマらしく、タイミングよく対面の校舎の部屋に駆けつけたジョン。
「シャーロック!!!!」
もはや悲鳴のいいシャウトだよ〜(嘔吐)
「あんたはジャンキーだ、これこそあんたがハイになるもの、あんたは退屈を忘れるためなら何でもやる」
って殺人犯にあっさり煽られまくってんじゃねーぞクズが、スルー力もっと身につけて!
(この指摘は全く正しすぎて抗えない探偵様。)
少なくともこの殺人犯はS3-E2まで観てる中では一番の釣り師で、煽り方も巧すぎる。
(シャーロックが賢さに振り切れてるジャンキーという設定を印象づけるためといえど)
いやしかしカプセルを持つベネカンちゃんの指の長く美しいこと…。
そしてご主人様がさぁカプセルを飲むぞという瞬間、忠犬ジョン公が殺人犯を射撃、見事左胸にHIT。
瀕死の殺人犯にまず「僕は合ってたか?」と問いただすシャロ、マジ頭おかしい。
(そこじゃないだろ、だったら飲んでみればいいのに!)
「僕のファンというスポンサーの名前を吐け、死ぬ前でも拷問はできる、名前を吐け」
と冷たい笑いさえ浮かべながら死にゆく殺人犯の傷を踏みつける探偵様マジ鬼畜、あー跪きたい。
アングルのせいかもしれないけど、上から踏みつけるベネカンちゃんの顔がすごい悪魔
面長だからってのもあるけど、羊の顔をした悪魔の絵、アレに見えて、改めてすごい俳優だなって戦慄。
そんで名前は絶対言わないと言ってたくせに絶命寸前に「モリアーティ!」ってあっさり吐いちゃう殺人犯もどうかと思う。
(死ぬからもうどうでもいいのか)

とりあえず警察に保護された探偵様、犯人を撃った誰かを推理しはじめる、落ち着きねぇな!
そうだよ、退屈が何よりも耐えられないからね!
「弾はピストル、あの距離から命中させた射撃の名手、戦い慣れてる、危機的瞬間まで撃たない道徳心がある、おそらく軍歴があり、豪胆で…」
あたりまで述べたところで、立ち入り禁止テープの向こうで忠犬よろしくWaitしてるジョンと目があう。
「It’s me」とジョンは目で訴え、シャーロックはすべてを理解しレストレード君を切り上げ、愛犬の元へ。
…もう目と目で通じ合うレベルに達してる!
「ドノヴァンから手口を聞いたよ、全く恐ろしい」
しらじらしく素人らしい感想のジョン。
「銃の名手だ」
「窓越しだと難しいね」
って、難易度を聞いてるわけじゃないゾ☆
「君だろ、指についた硝煙をまだ落としてないだろう、気分は?」
イカれてるご主人様だけど、かわいいジョンを守るためにヒソヒソと心配をするの。
これアレだ、秘密のHした後に「大丈夫?髪とか乱れてない?変なニオイしてない?バレない?」ってコソコソ服着てる感じだ。
「平気だ」(すごいな元ソルジャー)
「人を殺した」
「確かに、でも悪党だし」
「それはそうだ」
コメンタリーで説明されている通り、悪党ならば冷酷に犯人を拷問するシャーロックと同じで、ジョンも悪党ならば躊躇なく撃つ。
シャーロックが「人を殺した」とほんの少し非難を込めても、それは現場検証で「楽しいぞ」と言うシャーロックにジョンが「死体が転がってるのに」と非難したのと同じで、それぞれにとっては大した問題ではないんだ。
「薬を飲む気だった?」
「まさか、君を待つ時間稼ぎを」
「うそだ、命がけで賢さの証明を」
「なぜ僕が?」
「バカだから」
合間に二人で笑いながら、こいつら異常な状況下じゃないと愛し合えないのかな^^^^^?????

この寝物語みたいなくだりでのポイント。
シャーロックにとってジョンが想定以上に、遥かに【頼りになる】ことが判明する。
【銃の名手】で、相手が悪党ならば冷静に【人を殺せる勇敢さ】で【守ってくれる】、自分が行き過ぎていれば身を投じたうえで【バカだ】と諌めてくれる。
この夜、シャーロックがジョンに言った「バカ」はほんの可愛いものだけど、ジョンがシャーロックに言い放った「バカ」は致命傷につながりかねないバカさだ。
ジョンの会心の「バカだから」のお返しは、シャーロックにとって数少ない素直に飲み込める「バカ」としてずっしり響いただろう。
最後の最後に、こいつは俺がいなきゃ〜と思ってた相手に「ヤダ…つおい、すごい、たのもしい!」って思いがけず逆チェックメイトされた瞬間だ。
ジョンに対して3度のチェックメイトを決めたのに、自分は一手で完全に落ちてしまった、この衝撃は大きい。
ここまで[ジョン→→→←シャ]くらいだったのが[ジョン→→→←←←シャ]って同じくらいの信頼感できちゃった。
以降、一見ジョンがワンワン!ってまとわりついてるように見えつつ、実はご主人探偵も同等かそれ以上にジョンに固執し(愛し)始めちゃうの…吐く。(詳細はおいおい記述)

ウキウキで夕食デートに行こうとするとおにいたまが現れてネタ明かし。
子供っぽいと一蹴するジョン、おいおいこのゲイ兄弟の策略で2年も絶望の縁を彷徨うことになろうとはこの時夢にも思わないの、なんてかわいそうなジョン…。

「撃たれたのは?実際の戦傷は?」
「肩だよ」
「だと思った」
「ウソ」
「左肩」
「まぐれだ」
「違う」
「そうさ」
ってまだ寝物語ってんのかよう!このバカップル!

マイクロフトおにいたま。
「あの元軍人は弟にいい影響を与えるかも…もしくは悪影響か、ともかくシャーロック・ホームズとワトソン医師の監視レベルをレベル3に上げる」
って、弟を溺愛しすぎて国家権力をフル活用するのはいかがなものかと思いますわよ。
ただしそれだけジョンの存在がこれまでのシャーロックにとって異質である明確な証拠だ。
さすがのおにいたまも全く予測がつかないのだから監視レベルもあげちゃう♪

そして最後、二人で笑い合って夜の闇に消えていくの。
二人は初夜(意味深)で、あっさりと、そしてこれ以上ない理想的な相手と結びつき確かめ合ってしまったのがこのS1-E1、ピンク色の研究というお話。

 

つぎは、シーズン1のエピソード2「死を呼ぶ暗号」について書く、つもり。


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