ロンドン旅行2日目の朝は、別に時差ボケしてたわけではないけど興奮してたのか5時前には目が覚めた。
7時半からの宿の朝食を待っていられないし、何より今日はSpeedy’sでブレックファーストを食べると決めていたので、7時前には出発。
ピカデリー線でキングス・クロス駅(King’s Cross Station)まで行き、メトロポリタン線に乗り換えてユーストン・スクエア駅(Euston Square)で下車。
Speedy’s Sandwich Bar & Cafe
SHERLOCKのシャーロックとジョンの愛の巣住処である221Bの1階にあるカフェ。
劇中で実際に二人がここを使用することはないけど、何度も221Bのドアと共に登場するし、ハドソンさんが店主に三股かけられてたりする設定だったり、やっぱり221Bの象徴として大事なお店。
このお店のHPのサイト名も「Famous Cafe in London – Speedy’s Cafe | Sherlock | Gifts」だったりして、SHERLOCK放送開始から5年、お店にとっても実際このドラマの影響がとても大きいことがよくわかる。
前日に一度お店を視察していたものの、実際入ろうとすると緊張で躊躇したけど思い切って入ってみた。
時間は7時半前くらいで、店内にはサラリーマンらしき男性が一人ごはんを食べているだけだったので入りやすかった。(ワイワイ混雑していたり、行列ができているようでは臆してやめてたかもしれない。)
お店を入って左手に、サブウェイのようなサウンドイッチバー(?)があって、奥の壁にはメニューがたくさん書かれていた。
どうしようかなぁとウジウジ迷っていると、店主と思われるイタリア系?(かなあ?)のおじさん(ナイスガイ)に「店内で食べるの?」と聞いてきたので、そうだと答えると好きなとこへ座っていいよと奥へ促された。
その雰囲気から、挙動不審な観光客はもう慣れたものなんだろうと察せられた。
店はそう大きくなく、テーブルが6つだったかな。
向かって左の一番奥に座ってみた、座っただけで感無量である。
イングリッシュ・ブレックファーストのベジ(ベジタリアン用?)とハーバルティー(グリーンティーとカモミールがあったのでカモミールをオーダー)を頼んで、店内をコソコソ撮影。
壁にはSHERLOCK撮影時のオフショットなどがある。
左:上の写真の左側の男性が案内してくれた店主?と思われる人だ
右:ささやかなBAKER STREETのプレートがいいね
さてお待ちかね、ホンモノのイングリッシュ・ブレックファーストがやってきた。
お店の奥に厨房があり、まずはメインの皿、続いてトーストとカモミールティーが運ばれてきた。
ベジではない通常のブレックファーストだと、ハッシュドポテトがフライドポテト(細いのじゃなく、フィッシュ・アンド・チップスであるような乱切りの厚いやつ)で、目玉焼きがポーチドエッグ、マッシュルームのソテーがソーセージだったと思う。(周りのを見た)
イングリッシュ・ブレックファーストでとにもかくにも外せないベイクドビーンズは甘めのトマトソースで煮たもので、あまり馴染みのない味だけど、慣れてしまえばもりもり食べられる。(トマトという事実を知らない間は、甘くてチリっぽい不思議な味だなあと感じていた。)
このベイクドビーンズ、一般家庭の食卓でも定番中の定番のようで、スーパーでも3個パックなどの缶が安めに売られていた。
…などと思い出していたら食べたくなってきたのでアマゾンで近々オーダーしようと思う。
マズメシで有名なイギリスということで、はなから(特に)トラディショナルな食べ物には美味しさを期待していなかったけど、この朝食は概ね”普通”だった。
イギリススタンダードの普通だからハードルは下げ気味だけど、言うならば別段美味しくもまずくもない。
大きく味付けしてあるのがビーンズ(ただし缶入りの既成品で味付け済)で、その他はトマトとソテーが多少味付けしてある程度。
イギリスの料理にありがちな控えめな味付け、あとは自分の好みで調味料で調節して食べてねーというやつで、特に塩を振るなどしなかったので薄目だなあという程度しか覚えていない。(ただでさえ浮き足立っていて、なおさらに)
正直なところ、味云々よりもベイクドビーンズのソースも豪快に盛られているから、目玉焼きやハッシュドポテトがこれに浸っていくほうがよっぽど気になった。
後日のブレックファーストでもこれは確実に”そうなっていた”ので、こういうものかもしれないのだけど個人的にはちょっと嫌だなという感じ。
だったらベイクドビーンズだけスープみたいに小さめの器によそって食べる方法もあるのに、この一皿にもりもりっと浸水構わず盛るのが「イングリッシュ・ブレックファースト」なのだと学んだ。
オーダーを済ませてご飯を食べ始める頃、8時前くらいになるとお客さんが次々とやってきて、あっという間に店内は満席に。
テイクアウトの人も並んでいる状態になっていた。
予めの調べでは、”お店はいつも混雑している”とあり実際その通りのようで、時間帯的にまだこれからもっと忙しくなるんだろうと考えると、朝早くに行って正解だったと思う。
お店自体住宅街にあり、こじんまりとしていて、どのガイドブックを見ても“SHERLOCKのロケ地”として紹介されることはあっても、ご飯を食べるべきお店として紹介されることはなく、通常はあくまでも地元民の生活に溶け込んだローカルなお店なのだ。
とはいえ、私が入店して程なくアジア人(中国人?)と思われる中年カップルがやってきたので、やはり観光客も足繁く訪れるようだけど。
朝からさすがにこんなに食べきれないと思いつつも頑張って食べて(トーストだけ残した)、レジへ。
レジ担当も店内に案内〜オーダーまでしてくれた例のおじさん。
「Speedy’sのお店のグッズはお店で売ってる?」と聞いてみると、「ゴメンネ、あれはインターネット(HP)でしか売ってないんだ」とのことで少し残念。
お会計を済ませ、レジの側の缶にお釣りからチップのつもりで小銭をジャラジャラいくらか入れて「ありがとう」と伝えると、おじさんがニコニコ「ありがとう」と素敵な笑顔をくれた。
お腹も胸もいっぱいになって、朝イチから早くも多幸感でウキウキ。
ロンドンに来たらまた来よう、ルーティンにしようと心に決めたのでした。
次は何を食べようかな、今度はベジじゃないブレックファーストがいいな。
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