ポーク玉子

ポーク卵

沖縄の家庭料理に、ポーク卵というおかずがある。
(ポーク卵、ポークたまごなど記載はいろいろ)

沖縄の第二次世界大戦後の占領時代、米軍によって持ち込まれたチュウリップ社の缶入りポークランチョンミート(略称「ポーク」)が一般家庭の食材として定着し、さまざまな料理の素材として用いられるようになった。
焼いた薄切りのポークと、卵焼きや目玉焼きを添えたおかずはごく一般的なメニューで、大衆食堂などでは「ポーク卵」として提供されている。
沖縄県内の弁当屋やコンビニでは、通常の三角形のおにぎりと一緒にポーク卵のおにぎりが売られていて、食堂などに行かなくても手軽に食べることができる。
薄焼きの卵とポークを海苔とごはんで挟んだもので、日本の一般的なおにぎりよりも1.2倍ほど大きく手に取るとずっしりと重い。値段は200〜250円ほどだ。

先日の沖縄旅行は2週間に及ぶ滞在となったため、この間なるべく沖縄らしい食べ物を食べよう、とまず思いついたのが「SPAM(スパム)」だった。沖縄やハワイでよく食べられている缶入りのソーセージだ。
「SPAM」は米国のホーメル食品(Hormel Foods Corporation)が販売しているポークランチョンミートの商品名なので、ここでいうポークと同じものだ。

ポーク卵のおにぎりを初めて目にしたのは、宜野座村営野球場で行われている阪神タイガースの春季キャンプの売店でだった。
写真左下のあたりに写り込んでいる赤いカゴに中にある。

売店

ここでは食べなかったが、肉感が美味しそうなポークと卵がみちっと白飯からはみ出たそれはとっても魅力的で、おにぎりなのに長方形型なのも物珍しく、一層興味をそそられた。

翌日は朝早くからの長距離移動に備え、宜野座村の松田という地区にある小さな商店に立ち寄ったところ、レジ脇の惣菜コーナーにポーク卵のおにぎりがあるのを見つけて迷わず購入した。
沖縄の会社が作っていて、そう広く流通もしていなそうな、いわゆる沖縄ドメスティックなポーク卵おにぎりだ。
路線バスの中で頬張ったが、ポークの塩分がほどよく効いて美味しく、またそのボリュームに食べ終わる頃にはお腹も心も充足感に満ちていた。

初ポーク卵

このポーク卵は、名護市のお弁当屋さん「じゅげむ」さんが作っているようだ。
http://nago75.ti-da.net/e4495098.html

2つ目のポーク卵は、翌々日の朝に宜野湾のココストア(コンビニ)で購入した。
早くも「朝は幸せのポーク卵から」という思考になるほどポーク卵の幸福感に魅せられていた。(単純)
このポーク卵はツナマヨ味で、コンビニでは通常のおにぎりのように馴染みある味付けのポーク卵がラインナップされている。

ポーク卵ツナマヨ

ツナマヨ、もちろんうまい。

3つ目のポーク卵はこの日の帰りに、シャケ味をファミリーマートで購入。
一日中球場に張り付いて疲れた体に、ポークの脂感とシャケの塩味が染みて実に美味しかった。
ポークも塩気があるので、シャケと合わせてWの塩分感は疲れている時におすすめ。

4つ目も北谷公園野球場の向かいのココストアのツナマヨポーク卵、ツナマヨは子供も大好きだろうな。

4つ目

5つ目は名護に向かう途中、伊芸SAで購入したシャケマヨ味。
ポークにシャケマヨ、私にはご褒美みたいな組み合わせにしか見えずに迷わずチョイス。
レジのお姉さんに何味が一般的なのか尋ねると、味噌味だと教えてもらい意外だった。
本州で一般的な合わせ味噌だろうか、一度食べてみるべきだったが、もしかしたら邪道なシャケマヨの誘惑には勝てなかった。

シャケマヨ味

この写真にあるように、王道の味噌の他にも梅、人参シリシリー(千切りにした人参と卵を炒めた沖縄の家庭料理)とバリエーションは多彩。

5つ目は那覇空港のローソンで買った食べ納めのシーチキンマヨネーズ。
ここまでくるとツナマヨそんなに好きかと思うけど、コンビニの種類が違えどだいたいラインナップされているので、きっと人気があるに違いない。
最後のポーク卵おにぎりは、飛行機の欠航に巻き込まれて折れかけた心と疲れた体を癒してくれた

シーチキンマヨネーズ

ファミリーマートのポーク卵おにぎりの写真を撮りそびれてしまったが、こちらも長方形のタイプで、通常のおにぎりのように三角型はローソンのものだけだった。
このように、長方形型がスタンダードのはずなので、長方形タイプのほうがよりホンモノを食べた感を実感できる。
(余談だが、沖縄にはセブン-イレブンがない。2014年2月現在、青森・鳥取・沖縄には公式な出店計画はされていない。)

以上が、この沖縄旅行で食べたポーク卵の思い出である。
次回沖縄を訪れる際は、ぜひ一番メジャーな味噌味を食べようといまから心に決めている。

魅惑のポーク卵おにぎり、作ろうと思えば簡単に作れるはずだが、あれは沖縄で食べてこその幸せ、と、いまのところ作ってまで食べようとは思っていない。
(だがしかしとても好きなので恋しくなったら作るかもしれない。)

まだポーク卵を食べたことがない方は、ぜひ、沖縄旅行の際は手軽に美味しく幸せな沖縄のソウルフード、ポーク卵を食べてみてほしい、いや、召し上がってください。

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